多国籍企業の支配下にある都市で、実存的危機に陥った擬人化されたネズミが、周囲の人工的な世界に反抗することを決意する。スペイン人監督アルベルト・バスケスは、アニメ映画『デコラード』で、彼の得意とするテーマ、すなわち実存的危機と社会政治的課題を、超自然的な動物寓話を通して探求し続けている。この3作目の長編映画は、失業中の擬人化されたネズミ、アーノルドを追う。彼は自分が住む世界は現実ではないと確信し、仮面と住む街からの脱出を試みる。当惑させられるほど鋭いこの物語は、前回のアヌシー国際アニメーション映画祭でポール・グリモー賞を受賞した。