南アフリカのカモシカ化石から古代DNAが発見され、過去への新たな窓が開かれた。過去5万年の間に、世界の大型哺乳類の多くが絶滅した。近年まで、それらについての知識はすべて化石から得られていた。現在、古代DNAの分析がその全体像に加わっている。古代DNAは、数千年前の化石から得られる損傷・劣化した遺伝物質である。これにより、隠れた種の多様性や、時間経過に伴う集団の拡大・縮小の様子が明らかになっている。こうした研究は主に北緯の寒冷地域で行われてきたが、アフリカでは気候が温暖でDNAの保存状態が悪いため、研究は少ない。研究者らは南アフリカの遺跡から出土した1500年から11万年前の化石144点を調査し、DNAが最大5万年間保存され得ることを発見した。